2006年04月10日

劇団イディオ・サヴァン第1回公演 「馴れあう観客」

新宿。タイニイアリス。
知り合いの知り合いから誘われ、
何の予備知識も無いまま観た。

最終日だったせいなのか、この劇団の人気なのか、
狭い小屋ギュウギュウのお客で埋め尽くされ、
人の熱気でちょっと酸欠気味。

なんていうか、意味わからなかったけど、とても面白かった。興奮した。

帰宅して、思わず「馴れあう」って意味を調べてしまった。
馴れあう・・・1 互いに親しむ。
       2 共謀して悪事をたくらむ。ぐるになって他をあざむく。
       3 男女が情を通じ合う。

無言劇っていうの? とくにセリフは無い。
上半身にはサラシを巻き、真っ黒のスーツ姿に帽子。
あるといえば、私達観客を嘲笑う声や呻き声、足踏みが随所に。
全体に暗い舞台と、スタンドライト一灯。
そして途中途中差し込まれる映像や踊り。

中盤で、衣裳がえがあった。男性は女装、女性は男装に。
舞台上で男女の役割が入れ替わるのだが、服を脱いだとき、
男性は女性物の下着を、女性は男性物の下着を付けていた。細かい。

ふいにそのスタンドライトが客席に向けられて、舞台が見えなくなる。
っていうか、ウチラ観客が見られている立場に。
場面によっては、演者達は束になって私達のことを指さし嘲笑う。
おちおち、居眠りなんてしていられない。なんと攻撃的な舞台だろう。
そういった意味では、演者は2の意味で観客と“馴れあい”、
観客は1の意味で演者と“馴れあった”のかもしれない。

この舞台に、意味があるのか、メッセージがあるのか、
そしてそれが何なのか、私にはさっぱりわからなかったけれど、
惹きこまれた。身体が緊張して痛くなった。

ふと男女の演者たちが、精子と卵子なのかもしれないって思った。
まぁ、まったく根拠は無い。正解なんてあるのか、ないのか・・・??だし。
男女の入れ替わりや、舞台のあちらこちらへの動き、五体満足か不満足か、
楽しいのか怒っているのか、人としてゆがんでいるのかそうでないのか、
そこには倒錯的な3の意味の“馴れ合い”も含まれているんじゃないかと、
勝手に思っただけで。

演出の人は、第三エロチカに居たんだって。そりゃ攻撃的なわけですよ。
それに、どっちかっていったら、人の負の部分を抽出してるんだもの。
嫌いな人には嫌いな舞台だろうなぁ。

次の公演はいつだろう。


劇団 IDIOT SAVANT「馴れあう観客」
作・演出:恒十絲
出演:朱尾尚生、藤田健彦(顛覆劇場)、白井緋沙子(フェイムステージ)、
   日野有紀、福田正博
ダンス:えみり〜、真由美、RIKI、CHIE(以上クロイツ・ダンスアート)
エキストラ:横手祐樹、鈴木朋子、沖悠央

posted by tiny baby at 06:25| Comment(0) | TrackBack(1) | ライブ・舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月02日

プリシラ[The Adventures Of Priscilla, Queen Of The Desert]
(1994/オーストラリア)


すごく良かった。こういう映画大好き。
12年も前の映画なのに、
そんな雰囲気が全然感じられないくらい!

性転換者のバーナデット、
バイセクシャルのミッチ、若くヤンチャなフェリシアの3人の
ドラッグクィーン(派手に女装したパフォーマー)が、
シドニーから砂漠を越えたリゾート地でショーをするため、
“プリシラ”と名づけたバスにのって旅をするロードムービー。

道中、車の故障やいろいろ出来事があって、
彼らが旅を通して何を思い、得ていくのか、
涙あり、笑いありで見せられていく。
自分達の性ゆえに、喜んだり悲しんだりではあるんだけど、
全然ジメジメしてなくって、明るい。
超強烈なキャラの男3人もだんだん女の人に見えてくるから不思議。

それにしても、まぁ、衣裳が派手で、派手で。超最高。
全編通して流れるディスコナンバーが、かっこいいし!
あのテレンス・スタンプが踊るのよ!? すごすぎる。
俳優魂というか、偉大な人だと再認識。

もちろん考えさせられる部分も多いけど、
見終わると、なんだかハッピーでスッキリした気分に。


プリシラ 【ヘラルド・エース】
監督:ステファン・エリオット
出演:テレンス・スタンプ、ヒューゴ・ウィービング、ガイ・ピアース
posted by tiny baby at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | レンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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